満腹になりすぎた腹ごなし? はたまた、次のお食事を楽しむための準備運動?? 小龍包ブランチを楽しんだ後は、中正紀念公園へお散歩です。 台北駅の程近く、緑溢れる公園。 広大な園内には、中正紀念堂、国家音楽庁、国家戯劇院などが、威風堂々と建ち並んでいます。 我が家がここを訪れたのは、週末の午前。 園内をぐるり囲む回廊に、地元の人々が集まって。中国オペラ?の練習に余念が無く・・・。^^ おじいちゃんの自作とおぼしき二胡。つややかな音を奏で。 のびやかな歌声とともに、無限に広がる回廊に響きます。 歌声の余韻を楽しみながら歩を進めると、お次のグループの演奏に出会い・・・。 ふと足元に目をやれば、カリカリを齧るにゃんこが数匹。 藝術よりも、猫おばさんからもらったごちそうに夢中な様子。(笑) そしてここが、公園の中央に聳える、中正紀念堂。 台湾初代総統である蒋介石の死に際し、彼を偲んで建立された建物です。 ここへ上がる階段は、蒋介石の数え年と同じ90段。 大理石の白と、屋根を覆う瓦の青は、台湾の国章である「晴天白日」を表現しているそうです。 八角形の屋根は、「忠、孝、仁、愛、信、義、和、平」の八徳を象徴。 そして、重なり合った二重屋根は、「人」という字が天に昇って見えるように設計。 つまり、「天人合一」という、中国古来の哲学思想を表現しているのだそうです。 堂内に鎮座する、蒋介石の坐像。 国章を戴き、背後に大きく、彼の政治理念であったという「倫理」、「民主」、「科学」の文字が刻まれています。 中華系の建造物では、一般的に、入り口や間取り、その他すべてにおいて「風水」を重視した設計がされることが多いものですが。 中正紀念堂では、前記のように、中国的なイデオロギーの表現が盛んになされる一方、風水についてはあまり拘りがないようで。 建物の入り口も、蒋介石の生まれ故郷である中国・浙江省、西北西を向いて取られているそうです。 激動の時代を走りぬけ、扇動し、台湾の地で生涯を終えた蒋介石。 そんな彼の墓碑ともいえる建物は、常に遠く、故郷の方角を見つめ続け・・・。 (行いに対する歴史的評価の良し悪しはさておき)、疾風怒濤の道の果てに彼の胸を支配した、渇望するような、望郷の念を感じさせられます。 蒋介石はまた、自分が死んだならば、故郷に眠る母の側に埋葬してほしいとも遺言したのだそう。 残念ながら(当然ながら?)その願いは、政治的な理由から、未だ叶えられていないそうですが・・・。 いつの日か、叶えられる日は来るでしょうか・・・? 「自由」・・・、か。 現代の台湾、そして、中国の姿を蒋介石が見たならば。 彼は一体、どんな風に感じるでしょうね。 * * * * * * * * そして。 今回宿泊したホテルはこちら、 台北喜来登(シェラトン)ホテル です。 今回、シェラトンを選んだ理由は簡単。 前回の滞在ではハイアットを利用したので、今回は違うホテルを・・・、と。 少し調べてみると、台北駅や地下鉄の駅からも近く、しかも、'05には大規模なリノベーションを終えたばかり・・・というではありませんか。 これは期待できそうかな・・・?っと思いつつの宿泊でした。 宿泊したプレミア・ルームの客室。 シックな色調に雲柄や幾何学模様が配された、モダン・チャイナ趣味です。 室内は、広すぎず、狭すぎず、掃除も行き届いておりgood。 ダブルシンクで無いのは残念でしたが、アメニティも過不足なく。 全体的に落ち着いた雰囲気でありながら、窓からの風景は遮るものがなく、開放感もアリ。^^ 歩き疲れて戻る旅行者には、十二分な設えです。 ところ、が・・・。 そんなゲストルームに対し、やや(?)残念だったのが、パブリックエリアの混雑具合。 ロビーフロアにあるメインレストランでは、朝な夕な、そして午後のケーキにと、ブッフェスタイルのサービスが大人気だそうで。 宿泊客以外にも、実に多くのゲストが訪れている模様。 結果、ロビー周辺からレストラン入り口、そしてエレベーターホールにかけて、いつ通っても大賑わい! 一方、(我が家にとって)肝心なバーはというと。 そんな賑わいをみせるメインレストランに隣接、しかも、バーカウンターはおろか、(レストランとの間に)きちんとした仕切りがあるわけでもなく。 1日の締めくくりを楽しむには、少々、いや、かなり、落ち着かなさスギ・・・。 で、少しばかり残念・・・、というわけで。 そもそも、台北では、タクシーが安全&安価ととても利用しやすかったこともあり。 「便利そう」な立地にこだわることも無さそうなので、次回もまた、別のホテルを試してみようかな! っと思った我が家でした。
by nazli
| 2010-02-02 16:08
| '10台北の旅
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