修善寺温泉/Feb.'07*その2
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さて。
お楽しみの夕餉です。^^




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本日の食前酒は、この季節に相応しく。きりっと辛口のにごり酒です。
器に書かれた「福」の文字に心和み、お多福の箸置きは、今が節分時季であることを思い起こさせてくれます。

添えられた献立にさっと目を通しつつ、期待に胸膨らませ蓋を開けると・・・。
顔を出したのは、ちいさな土筆んぼ。

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良いお出汁に、良いお豆腐、良い雲丹。
それぞれの風味がなめらかに溶け合って、しみじみ味わい深く・・・。

美味しい。^^


ふうわり漂う春の香を楽しむうちに、恭しく運ばれてきたのは。小さなお弁当箱?

ちょこんと乗せられたお多福の香合の、ふっくら柔らかなお顔。
眺める私たちにも、思わず笑みがこぼれて。自然と福が招かれるようです。
そしてまた、ワクワクしながら蓋を開ければ。
今度の中味は、海鼠腸で和えられた烏賊♪


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ねっとりとした味わいに舌鼓を打ち、滋味豊かな余韻に浸る。
自ずと口福度は増すばかり。

お弁当箱に並べられた先付は、柊つきの上等な丸干し、お豆、などなど。
節分時季ならではの、縁起かつぎの小皿の数々。
目にも舌にも楽しい演出です。



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流れるように運ばれてくるお料理は、地のもの、季節のものを、奇をてらわずに。
どれもこれも、一見何気ないような。それでいて、蓋を取るたび笑みがこぼれてしまうような。


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立春大吉を願っていただく、早春の宴。
一言で感想を述べるなら・・・。
日本人で良かったなあ。


そうしてゆっくり、優しい彩を味わいつつ・・・。
ついついお酒も過ぎてゆき・・・。(笑)
すっかり満たされた心とお腹を抱え、寝しなのお湯はあっさり見送り。
ほろほろと、心地よく床に就く晩でした。


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そんな翌朝は、ゆるゆると明け・・・。

寝覚めの梅干を味わった後は、悦楽の朝風呂へ。


寝ぼけ頭をすっきりさせ、きちんと整えられた部屋で寛いでいると。
ほどなく朝食の支度が始まり・・・。
お味噌汁の良い香りに、五感が思い切り伸びをはじめます。


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艶やかな器を愛でながら、ゆうべの美味しい記憶が甦り。
丁寧なお膳をゆっくり噛みしめ、ふたたび染みる優しい味わい。
心が丸くなってゆく、至福の朝餉です。



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湯に寛ぎ、穏やかな味に癒される。一泊二日の修善寺の旅。
名残惜しく玄関先に立ち、玉砂利の眩しさにふと、振り返ると。
私たちを見送る、「竹に群雀」の、大きな杉板絵・・・。

竹の里にのびのび遊ぶ雀たち。
移りゆく四季に戯れ、彩を愉しみ、たおやかな時を過ごす。

そんな雀たちの姿は、ここを訪れる、私たちそのものだったのかもしれません。



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by nazli | 2007-03-03 06:32 | その他日本の旅
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