飴色イスタンブール
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ばたばた動き回っているうちに、4月も終盤を迎えていました。(汗)







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この日は、観光気分で久しぶりの青空市へ。



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真っ赤なイチゴが、山盛りたくさん!
春の気分を盛り上げます。
(・・・って、実際には、春どころか初夏気分の陽気でしたが。笑)
このところお値段もぐっとお手頃になり、この市場では、概ね1キロ3.5YTL(約260円)也。
たっぷり買って、ヨーグルトと一緒にいただきましょうか。




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きゅうりもトマトも、じゃがいもだって、玉ねぎだって! どれもこれも新鮮山盛り。
暖かさが増すごとに、どんどん美味しくなってくれてます。^^

あ~、早く夏にならないかな。



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そんな調子で、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ、・・・。
人波にもまれつくし、すっかり消耗してしまったら。^^;
お気に入りのカフェで、甘味補給と参りましょうか。







向かった先は、アジアサイドの港町、カドゥキョイに佇む老舗カフェ 「Baylan(バイラン)」。
創業なんと1923年というのですから。トルコ共和国の樹立と共にその歩みを始めたことになる、分厚い歴史を誇るカフェなのです。

創業者Filip Lenans氏(アルバニア系ギリシャ人)は、15の時に、「イスタンブールでケーキ職人になる!」という夢をもってトルコへやって来た移民。多くのお菓子屋で研鑽を積み、当時のイスタンブールきってのモダンエリアであったベイオール地区に自分の店を構えるに至ります。
その後、かのケマル・アタテュルクに愛好されたりもして。バイランは、文学者や西洋思考のスノッブな若者がこぞって集う、粋でお洒落で、モダンな社交場に育っていったそうです。

それから80余年の時を経た今日。
順調に店舗を拡大し、多いときで3店舗ほどあった店も、今ではここカドゥキョイ店を残すのみ。
それでも矢張り、「イスタンブールで今も営業している、最も古いお菓子屋さん」という勲章はそのままに
訪れる私たちに、ゆったりとした時間を提供し続けてくれているのです。




飴色に磨き上げられた店内にかかる、とろんとした照明。古びたリノリウムの床。
チープだけれど、何故だか懐かしい手触りのテーブルセット。

いつかの面影を留めたまま、まるで、時の流れを止めてしまったかのような。



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使われている食器も、なんともノスタルジック。
栗の甘みが自然なモンブラン。たっぷりのフルーツが爽やかなパイ。
そして、お店の看板メニューは、「Kup Griye」。(右)
バニラアイスに、キャラメルソースと炙ったアーモンドをたっぷり挟んで。ピスタチオの粉をふりかけたら、ラングドシャを添えて召し上がれ。

今となっては、どれも素朴な味わいのスィートたち。
だけれども、当時は、とってもモダンなものだったのでしょうね。



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バフチェ(中庭)のテーブルでは、蔦の間からこぼれる日差しが柔らかく・・・。


ぽってりとした口当たりが優しいカップ。
なみなみチャイを注いでもらって、ほっ・・・。



トルコでも近年増加しているような、明るくお洒落なカフェとはまったく異なる雰囲気のものではありますが・・・。
(むしろ、見方によっては、古びた印象を受ける方のほうが多いかと)

時計の針ばかりが駆け足で過ぎていく日常だからこそ。
たまには、古き良きイスタンブールに思いを馳せながら
ゆったりとした時の流れに身を任せるのも、良いもの。

こんなイスタンブールが、いつまでも変わらず残って欲しいと願う、
異邦人の私なのでした。


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**Baylan
  Muvakkithane 19, Kadikoy
  0216-336-2881
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by nazli | 2008-04-28 17:10 | トルコの日常
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